ウクライナでの露特別軍事作戦

WTOからロシアを排除する可能性は想像できない=WTO事務局長

ウクライナ情勢の影響で食糧価格が世界的に上昇し、貧しい国々で飢餓に苦しむ人々が暴動を起こす恐れがある。世界貿易機関(WTO)のンゴジ・オコンジョ・イウェアラ事務局長が、英紙ガーディアンとのインタビューでこのように語っている。
この記事をSputnikで読む
オコンジョ・イウェアラ事務局長は、アフリカの35カ国が黒海地域からの食糧供給に依存しており、ウクライナとロシアは世界の小麦輸出の24%を占めていると指摘している。
専門家が予想  小麦不足からアフリカと中東で暴動のおそれ
同事務局長は、ウクライナでの軍事作戦を理由にロシアをWTOから排除する可能性は想像できないと述べている。なぜならそのプロセスは複雑であり、加盟国の75%が賛成する必要があるからだという。

特殊軍事作戦

ロシアのプーチン大統領は、2月24日午前のテレビ演説で、ドンバスの共和国の指導者の訴えを受け、「8年間ウクライナ政権による虐待、ジェノサイトにさらされてきた」人々を守るため、特殊軍事作戦を実行することを決定したと述べた。プーチン大統領は、ロシア政府の計画には「ウクライナの領土の占領は含まれていない」と強調した。
ロシア国防省は2月24日、ロシア軍はウクライナの都市に砲撃や空爆を行っておらず、軍事インフラを精密兵器で攻撃していると発表した。 同省は、「ウクライナ軍の軍事インフラ、防空施設、軍事飛行場、ウクライナ陸軍航空隊が高度な精密兵器で使用不能となっている」と発表。 また同省は、一般市民を全く脅かしていないと断言した
関連ニュース
欧州の物価高騰が過去最高を記録
ウクライナにおける紛争は世界の飢餓を引き起こすおそれがある=国連
コメント