あるユーザーが27日、微博に「ロシア連邦軍と、ルガンスク人民共和国とドネツク人民共和国の軍人に対するウクライナ軍の行動」を示す動画を投稿した。
それを見た多くの中国人ユーザーは、捕虜への虐待は許されないとコメントしている。
あるユーザーは「これはナチの行動だ。ウクライナにはナチがいないとまだ言っているのか?」とコメント。この投稿は960件以上の「いいね!」を集めている。
「ナチスでないとしたら、彼らは何者なんだ?」というコメントも投稿されている。
別のユーザーは、捕虜に対する報復や暴力行為、拷問を禁止するジュネーブ条約が存在すると指摘し、そのコメントに400人以上のユーザーが賛同している。
これよりも前、ウクライナの民族主義者らが「捕虜を極めてぞんざいに扱う」様子を捉えた動画がSNSに投稿された。その動画では、捕虜になった軍人が足を撃たれている様子が確認できる。この出来事は、ウクライナのハルキウ州にあるウクライナ人民族主義者の拠点の一つで行われた。ロシア調査委員会のアレクサンドル・バストルィキン委員長は、ロシア軍人の虐待の事実をすべて調査するように指示を出した。ウクライナ大統領府のオレクシー・アレストヴィッチ外交政策顧問もこの映像に言及し、調査を行うと発表した。
これよりも前、ウクライナの医師がロシア人捕虜の去勢を行うよう呼びかけ、世界的に非難を浴びるという出来事が起きた。
ウクライナにおける特殊作戦
プーチン大統領は2月21日、テレビで国民に演説した中で、ルガンスク人民共和国およびドネツク人民共和国の主権の即時承認が必要とし、それに関する大統領令に署名するとともに、両共和国における平和維持を保証するよう命じた。プーチン大統領はこうした決定をとった理由について、流血、暴力、無法の道に踏み出した人々はドンバスの紛争解決に軍事的な方法以外は認めないからだと説明している。両共和国の指導部からプーチン大統領に独立の承認要請がかけられた。
その後、プーチン大統領は国民向けの演説でドンバスにおける特殊作戦の実施を宣言し、ロシアの計画に入っているのはウクライナの占領ではなく、同国の軍事ポテンシャルの無効化とナチス化の阻止だと明言した。
ロシア国防省は、ロシア軍はウクライナの民間施設には攻撃しておらず、標的にしているのは軍事インフラのみで、一般市民には脅威を与えていない発表した。