「現在の露日関係の冷え込みは、本学の学生の、日本語を学びたいという希望を冷え込ませるものではありませんでした。日本の文化、技術、生活様式や哲学は、若いロシア人にとって強い興味を呼び起こさせるものです。彼らは日本語で書かれた本や新聞を読んだり、アニメを見たり、その他の日本文化の驚くべきアスペクトを理解したいと願っており、オンラインで仲間と繋がったりしたいのです。まだまだロシアでは読む機会が少ない日本の現代文学をロシア語に翻訳したいと考える人や、日本に関する科学・研究論文を書きたい人もいます。つまり日本に対する興味関心はいつも高く、本学科への入学希望者も常にたくさんいます。日本語が『求められる言語』の枠から外れてしまわないように、そして遅かれ早かれ、もちろん早い方が良いのですが、二国間関係が正常なものになることを願っています。」
「私たちのセンターで、日本語はいつも一番人気がありましたし、今もそうです。今、世界で何が起きているかに関係なくです。日本への興味関心は思春期くらいに、アニメを見たり日本文学を読んだりすることで現れます。それこそ、村上春樹氏の小説が最初にロシア語で出た時、日本と日本語への関心の高まり方といったら、それはもうすごいものがありました。その時から、関心は衰えていないように思います。大学と違って私たちのセンターには、中高生から年金生活者まで、様々な年代の人が学びに来ます。今はオンラインとオフライン合わせて、500人ほどの人が学んでいます。また、文化面だけでなく、経済面でロシアが東方に関心のベクトルを向け始めた頃から、日本とビジネスを行ったり、日本のビジネスパートナーと通訳なしで話したいという人が多く出てきました。日本との関係は冷え込んでしまいましたが、回復の時が来ると信じていますし、老若男女問わず、全ての受講生が、それを願っています。」