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チリで世界最古のミイラが滅亡の危機 地球温暖化の影響

チリで世界最古のミイラが地球温暖化の影響から滅亡の危機に瀕している。現地では異常気象による大雨と風で地中に埋もれていたミイラが地表い姿を現し始めている。研究者らの鳴らす警鐘をガーディアン紙が報じた。
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危機に瀕しているのは、アリカ・イ・パリナコータ州にある丘の砂の斜面に埋もれているチンチョーロ文化のミイラ。ガーディアン紙によれば、今から7000年ほど前のミイラ群がある地区はユネスコの世界文化遺産にも登録されている。
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異常な大雨と風の発生する回数が増えたために今まで砂の下にあったミイラたちは地上に姿を現し始めており、研究者らは地表に出たミイラを定期的に回って発見しては、再び埋め直している。
ミイラの一部はすでに博物館に収蔵されているものの、博物館でも地球温暖化の影響で空気中の湿度が上がり、ミイラのバクテリアの活動が活発化してミイラが黒い粘液に変化していることが指摘されている。
チンチョ―ロのミイラは長い間、世界最古のものとされてきた。
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