同大学のプレスリリースによると、タコやコウイカは捕食者から逃れるため、周囲の環境に合わせてカモフラージュ(擬態)して姿を見えにくくすることが知られているが、ツツイカについてはこのような能力が存在することは報告されていなかった。
研究グループは今回、ツツイカの擬態能力を確認するべく水槽を使って実験を行った。研究者らは、片側は掃除し、もう一方は藻類で覆われた状態の水槽にツツイカを数匹入れた。また、ツツイカの様子を記録するべく水槽内にカメラも入れた。
実験の結果、ツツイカは水槽内で藻類がない側にいるときは明るい体色をしていたが、藻類がある側に移動すると体色を暗い色に変化させた。
プレスリリースでは、この研究結果によって、ツツイカがどのように周囲の環境を認識しているのかについて研究する道が開かれたと指摘されている。また、ツツイカの行動を明らかにしていくことで、ツツイカの保護活動に貢献できると述べられている。
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