東京大学の上田泰己教授の研究グループは今回、英国バイオバンクから10万人のデータを利用して調査を行った。このバンクの参加者は、睡眠の際に覚醒と睡眠パターンを観測するための特殊なブレスレットを装着した。
研究の結果、睡眠には、夜中に目が覚める「中途覚醒」や、不規則な睡眠、ずっと眠り続けるタイプ、睡眠時間は正常でも不眠症になるタイプなど16種類に分類できることが分かった。
研究者らによると、中途覚醒には、眠りは深いが一度目が覚めるとなかなか寝付けないタイプ、寝たり起きたりを繰り返すタイプなどに分けられる。また、睡眠時間は正常でも不眠症になるタイプもあるという。
さらに、不規則な睡眠がおこるのはシフト勤務によるものと考えられるという。ロングスリーパーは2種類存在し、それは朝型人間と夜型人間のタイプだという。
研究グループは、今回開発した分類法が、現在の病気や、病歴、投薬、学歴、職業、生活習慣などの個人情報と関連づけて、個人の健康状態をよりよく把握できるようになる日が来ることを期待している。
関連ニュース