プライス報道官は定例のブリーフィングの中でNATOについて言及し、この同盟は純粋に防衛を目的とした軍事同盟であることから、「軍事同盟の強化が更なる安全や安定の他に何か別のものをもたらすとは想定困難である」と発言した。
スウェーデンとフィンランドのNATO加盟の可能性について評価することは控えつつ、NATOは引き続きオープンドア政策を堅持していると指摘した。
また、NATO加盟は両国が独自に判断することであると指摘し、その他の点についてはNATO加盟を目指す国々にコメントを求めるよう提案した。
先に英タイムズ紙は、複数の関係者の情報を引用し、スウェーデンおよびフィンランドが今夏、北大西洋条約機構(NATO)に加盟する意向だと報じた。匿名の米政府関係者によると、両国のNATO加盟にまつわる議題は、先のNATO外相会議で複数回取り上げられた。同紙は「フィンランドは6月に申請すると予想されており、続いてスウェーデンも申請予定だ」と記している。
スウェーデンおよびフィンランドは、ウクライナにおけるロシアの軍事作戦を背景に、長期中立国を放棄し、NATOに加盟する可能性について言及し始めた。NATOのストルテンベルグ事務総長は、NATOはスウェーデンおよびフィンランドを喜んで迎え、両国には迅速に加盟の機会を保障すると指摘してきた。先に、米国のジュリアン・スミスNATO大使は、NATOは、スウェーデンおよびフィンランドが今後「数か月と数週間」で加盟の可能性について独自の決定を下すことを期待していると述べた。また、米国は両国のNATO加盟を歓迎するとした。
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