29歳のイン・チェンツオさんは、コロナウイルスによるパンデミックの結果、上海で敷かれた隔離政策がこれほど長く続くとは思っておらず、十分な食料品を貯蔵していなかった。ついに食べ物がなくなり、インさんはチャットグループを作っていた近隣の人々に助けを求めた。チャットでは、隔離中の食料品の交換についての情報がやりとりされていたとアジア・ワンは伝えている。
アジア・ワンによれば、イン・チェンツオさんがそのチャットに交換できる食べ物として書き込むことができたのは、残っていたわずかなビーフ・ブイヨンだったが、それを必要としている人は一人もいなかった。そこで落胆したインさんを慰めようと、隣人の女性が無償でオレンジを2つ分け与えた。申し訳なく思ったインさんは、もらったオレンジの代わりに、自分が飼っていたネコを、遊び相手になればと、女性の元に連れて行ったという。しばらくして、女性はインさんにネコを返し、ネコと遊んでとても楽しい時間を過ごすことができたと感謝の言葉を伝えたそうだ。
上海で、地元の人々が新型コロナの厳しい規制により、薬や食料を買いに外出することができずにいるとして抗議の声をあげているというニュースは「スプートニク」の過去の記事よりお読みいだけます。
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