すでに配備されている巡航ミサイル「雄風2E」(推定射程約600キロ)の射程延長型で、目標までの通過地点を設定できるため防空網を突破する能力も向上しているという。大都市、上海が射程に入ることで対中抑止力の向上が見込まれる。
台湾の国防部は公式には「雄昇」の量産の詳細を明らかにしていないが、蔡英文政権が昨年11月、立法院(台湾の国会)に提出した今年度から2026年度の「海空戦力向上特別予算」で項目のみが記載されていた。今年3月には100発以上の生産計画があることや台湾の国会議員らが国防部系の研究開発期間「中山科学研究院」で秘密裏に報告を受けたことなどが、現地紙「自由時報」で報じられていたという。
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