この「箸型デバイス」を開発したのは、明治大学の宮下芳明研究室と大手飲料メーカーのキリンホールディングス。宮下教授によれば、デバイスに内蔵されているコンピューターが食べ物の中に含まれるナトリウムを浮かせ、一気に引き付ける操作を行うという。
減塩食を実践している人を対象に臨床実験を行った結果、食べ物の塩味が1.5倍の濃さに感じられるようになることが分かった。
日本人は従来、食塩の摂取量が非常に多く、通常の方法で減塩しようと思うと多くの制限が発生し、我慢を強いる生活を続けることになってしまうとキリンの研究者・佐藤愛さんは語る。この箸型デバイスを使って食事をすることによって、減塩中の食事の満足度が上がることが期待される。
ちなみに、宮下教授はこれまでにも、舐めると映っている料理の味を出力することができるディスプレイも開発している。