今回の訪問の議題における重要な問題はウクライナ東部マリウポリだった。グテーレス氏はマリウポリについて「危機の中の危機だ」と述べた。
グテーレス氏は、マリウポリにあるアゾフスタリ製鉄所の敷地内からの民間人の退避に国連及び赤十字国際委員会(ICRC)が参加することにプーチン大統領が同意したことを伝えた。ゼレンスキー氏は、市民の退避についてウクライナは協議する用意があると表明した。
なおグテーレス氏は、ワシントン・ポストの記者からマリウポリに関するプーチン氏との話し合いについてさらに多くの情報を求められたとき、厳しい反応を示した。
「何を望んでいるんだ?あなたは人々が救出されることを望んでいるのか?それともこの救出の妨げになる何かを私に言わせたいのか?」
またゼレンスキー氏は28日夜のビデオメッセージで「会談終了直後に、ロシア連邦によるキーウへのミサイル攻撃が行われた」と述べた。
ロシアのプーチン大統領は2022年2月24日、ドンバスの2つの共和国の指導者からの依頼を受けて、特殊軍事作戦を実施すると発表した。その後、米国、EU、英国、その他の多くの国が大規模な対ロシア制裁を発動し、ウクライナ当局への武器供与を増やした。
関連ニュース