コレット氏は、フィナンシャルタイムズのインタビューに対し「ロシアがエネルギー資源の代替供給国を見つけるのは容易ではないだろう。ロシアが中国にガスを供給するためのインフラが不足していることを考えると、しばらくは中国も良い選択肢とはならないだろう」と語った。
コレット氏は、欧州連合(EU)諸国は「ロシア産エネルギーから脱却する意向であることを明確にした」ことに言及。同氏は「多くの人々がロシア産エネルギーからの脱却プロセスを開始するという意欲に驚いたものの、私の意見では、時間の経過とともにEU諸国はこれに取り組むだろう」と指摘した。
また、コレット氏は、米国はEUと共に、ロシア産ガスの購入を可能にする制裁のあらゆる抜け道を排除するために取り組んでいると明らかにした。
コレット氏は「新たな制裁措置の導入や既存の制裁措置の強化など、すべての可能な選択肢を検討している」と指摘し、この問題に関する進行中の議論の詳細を明らかにすることは拒否した。
米国とEUは3月、欧州のロシア産エネルギーへの依存を解消するために、合同グループを設立。グループはすでにいくつかの会議を行っており、直近の会議は28日に行われた。この会議で、両当事者は、欧州における天然ガス供給の多様化と需要削減における進捗状況を検討した。
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