研究者らは今回、6ヶ月前に新型コロナウイルスの重症者となった元感染者46人を対象に、記憶、注意、思考などの認知機能、不安、うつ、心的外傷後ストレス障害のレベルを測定するテストを実施した。
その結果、元感染者のテストに対する反応は遅く、正確性も低いことが分かった。また、認知機能の低下は、50歳から70歳までの加齢に伴って見られるものと同様のものであることが判明した。研究者らは、元感染者の脳機能の衰えは、IQ10点分の損失に相当すると指摘している。
しかし研究者らは、感染から10ヶ月経った元感染者にテストを行ってみたところ、非常に緩やかではあるものの脳機能が改善していた。しかし、中には脳機能が完全には回復しない恐れがある人もいるという。
スプートニクは以前、米マサチューセッツ大学が、新型コロナウイルスの重症化で肺炎の他に認知症も引き起こされることを明らかにしたと報じた。
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