カービー報道官は、ウクライナでの特殊作戦中、米国がロシア人将校らの殲滅に向けた情報をウクライナ政府に提供したというニューヨークタイムズ紙の記事についてコメントし、「我々は戦地での軍指導者の所在地に関する情報を提供しておらず、ウクライナ軍の標的に関する意思決定には参加しない」と語った。
一方、カービー報道官によれば、「米国はウクライナが自国の防衛に役立つ、地上の状況に関する情報を提供している。」
カービー報道官は「率直に言って、ウクライナ人は我々よりもはるかに多くの情報を持っている。彼らは自分たちで情報収集することができる」と話した。カービー報道官によると、ウクライナ軍は「米国や他のパートナー国から提供された情報を、地上で独自の諜報とともに寄せ集めている。」
ニューヨークタイムズ紙が報じたところによると、米政府は、特殊作戦の第二段階の発表後のロシア軍の動きの詳細を含む戦地での出来事について、「リアルタイムで」情報を密かにウクライナに送信している。記事によると、ウクライナ政府高官らは「ロシア人将校らが殲滅するような砲撃やその他の攻撃を実行するために」これらの情報を自身の諜報と組み合わせた。
この点に関し、ロシア大統領府のドミトリー・ペスコフ報道官は、ロシア軍は、米国、北大西洋条約機構(NATO)、英国がウクライナに兵器だけでなく、情報活動で得た情報も提供していることを知っており、これが特殊作戦の迅速な終了に寄与することはないが、特殊作戦の完遂を妨げることもないと述べた。
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