先に、日米政府は、北朝鮮は5月にも核実験を実施する可能性があるとの見方を示した。
朴氏の意見によれば、実験は5月10日の韓国の尹錫淑(ユン・ソクヨル)新大統領の就任時、あるいは5月20日から22日にかけてのジョー・バイデン米大統領によるソウル訪問中に行われる可能性がある。
朴氏は、北朝鮮の核実験は停止しなければならず、そのために交渉を継続しなければならないと指摘し、「金正恩氏が核兵器を放棄することはないと考えている。(北朝鮮北東部の)豊渓里(プンゲリ)核実験場で実験の準備がなされているということは、弾頭の縮小や軽量化のための実験となることを意味している」と述べた。
また朴氏は、北朝鮮は大陸間弾道ミサイル(ICBM)の発射および核実験モラトリアムを4年間遵守し、南北協定を遵守したが、これに対し米国側からは何の見返りもなかった。そのため、おそらく、北朝鮮はできる限りのことは全て行ったと考えていると補足した。
北朝鮮は2018年5月、豊渓里(プンゲリ)の核実験場を解体した。各国の記者が立ち会い、3本の坑道を爆破した。しかし、今年3月以降、欧米メディアの報道によって、坑道の復旧作業とみられる動きが確認されていた。北朝鮮政府は核兵器を小型化し、ICBMに複数の核弾頭を搭載する技術を進展させると想定されている。実験が行われれば、北朝鮮にとって4年半ぶりの核実験となる。
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