米国が世界の政治と経済からロシアを完全に除外しようとする試みは、すべてのパートナー国がロシアに背を向けようとはしていないという現実に直面することになった。2022年にG20の議長国を務めるインドネシアは、米国からの強力な圧力に屈することなく、国際法に従い、G20のすべての加盟国の指導者を例外なく招待した。もっとも、インドネシア大統領は、ウクライナのゼレンスキー大統領をサミットに招待するというバイデン大統領の唯一の望みも叶えた。こうした決定について、インドネシア大統領は、G20を結束させ、分裂に反対するためだと説明している。
ワシントン・ポスト紙によれば、ウラジーミル・プーチン大統領はインドネシアからの招待を受け、G20サミットに出席する予定だという。一方、ウクライナのゼレンスキー大統領は今のところ、出席を確定してはいない。というのも、2ヶ月にわたって、世界に対し、オンライン形式でのみ訴えかけてきたゼレンスキー氏が対面での首脳会談に出席できるかどうかは疑問だからである。
また記事では、ジョー・バイデン大統領にとって、ウラジーミル・プーチン大統領との対面での会談は真の「頭痛の種」となっていると強調されている。とはいえ、バイデン大統領は、自身の代わりに別の誰かをサミットに派遣したり、あるいは会談をまったくボイコットすることを望んではいないとワシントン・ポスト紙は書いている。なぜなら、それは米国が重要な世界の経済会議で中国とロシアに譲歩することになることを意味するからである。
インドネシアのジョコ・ウィドド大統領が、ウクライナへの武器供給の依頼を拒否したものの、人道支援を提供する用意はあると述べたというニュースについては、「スプートニク」に過去の記事よりお読みいただけます。
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