C-Spanテレビが中継した演説によると、ポール議員は国家の負担、公債の増加、インフレを踏まえ、リスクの高い法案を支持することはできないと説明した。ポール議員は演説の中で、「我々は米国の経済を破滅に導きながらウクライナを助けることはできない」と発言した。こうした法案を検討する場合、連邦議会は出費を精査し、国庫がどれほどの損失を被るのかを天秤にかける必要があると議員は主張した。議員は次のように発言した。
「今日の米国にとって最大の脅威は公債であり、インフレであり、ドルの崩壊である」
米国は現状、自国の予算を犠牲にしてまで世界の警察という役割を担うことは単純にできないと指摘した。またポール議員はウクライナへの財政支出について、連邦機関側による監査を行えるような法案に修正することを提案した。一方、この提案はチャック・シューマー上院院内総務(民主党)によって退けられた。
議会下院では先にウクライナへの軍事支援が可決され、法案は上院での採決に回されていた。
国務省によると、米国政府はウクライナへの追加軍事支援を検討することで、ウクライナ危機の速やかな解決を目指すとしていた。
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