「日本のハイテク製品禁輸は危機的ではない」 並行輸入と輸入代替で対応=露専門家

日本によるハイテク製品のロシアへの輸出禁止措置は露にとって危機的ではなく、輸入代替の拡大や並行輸入といった措置で対応できると露専門家が指摘している。
この記事をSputnikで読む
ウクライナ情勢を背景に、日本政府は量子コンピュータ、3Dプリンター、電子顕微鏡などのハイテク製品のロシアへの輸出を20日から禁止するとしている。
モスクワ大学の学術機関「NTI」代表のセルゲイ・クリク教授は「建設的な視点で議論すれば、これまで輸入に頼ってきた製品を国内生産で補う『輸入代替』が活発化し、露国内の科学技術の向上が見込まれ、産学連携がより進むだろう」と指摘している。
EU側からの石油の禁輸に耐えうるロシア経済
また、一部の製品については現時点では露国内で輸入代替できないものもあるとし、「日本の代わりに中国や韓国といった調達先を選ぶことになるだろう」としている。
また、情報分析機関「 Content Review」 のセルゲイ・ポロブニコフ代表は、露政府が今月6日に発表した外国製品を正規代理店とは別ルートで輸入する「並行輸入」に言及し、「必要があれば第三国の仲介者を通して何でも買うことができる」と述べた。さらに、禁輸によって輸入のコストは増大する可能性はあるが、「製品自体は入手可能だ」と加えた。
関連ニュース
日本の行動に関わらず、ロシアはKAZU1の不明者捜索に協力=露外務省ザハロワ報道官
ロシアの対日制裁はロシアに損害を与えようとしている「日本の手をぴしゃりと叩く」予防的措置=露下院議員
コメント