露外務省は5月6日、「南クリル諸島のロシアの領海」で遭難者を捜索していると表明していた。
ザハロワ報道官は、露は日本側の要請に基づいて南クリル諸島近海における捜索や救助に協力してきたと指摘。それにも関わらず、日本の外交当局は5月6日の「KAZU1」に関する露外務省のコメントについて、南クリル諸島に関する日本の法的立場に反するとして在日露大使館に抗議するといった「不体裁な試み」を行ったと批判した。
ザハロワ報道官は「日本の外交工作は、不適当で意味がなく、全く根拠薄弱だ」としたうえで「南クリル諸島における露の主権に疑いはない」と主張した。
また、日本側は自国民の捜索よりも領有権の主張を優先させていると指摘し、「反露ヒステリーを背景に日本側が外交的な倫理観だけでなく、基本的な人間性を忘れている」と述べた。
一方で、「このような日本側の振る舞いに関わらず、ロシアは人道的観点から遭難した方々の救助にあたる」と捜索活動で日本に協力する姿勢を示した。
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