ビットコイン暴落、相次ぐ暗号通貨投資家の破産

ビットコインのレートが暴落し、2022年5月10日、価格は3万ドル(およそ390万円)を下回った。アナリストらは、短期的にこの先も世界のビットコインの下落は続くだろうとの見通しを示しているとロシアのオンラインニュースサイトCNewsが伝えている。
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自由落下するビットコイン

世界のアナリストらは、まもなくビットコインの価格は2万7,000ドル(およそ350万円)を下回る可能性があるとの懸念を示している。ビットコインの投資家の40%は、価格3万ドルの時点ですでに損失を出した。この統計は仮想通貨取引所バイナンスが発表したものである。2021年の7月にもビットコインは3万ドル以下に暴落した。
バイナンスが発表した数字は、その他の専門家らの示したものとはやや異なっているが、一つ共通しているのは、世界最大の仮想通貨ビットコインは下落を続けるということである。ビットコインの暴落の正確な理由は今のところまだ誰も明確にしていないが、アナリストらがもっとも納得できるものとして挙げているのが、取引所への仮想通貨の急激な流入の結果だというものである。

資金を失う投資家たち

ビットコインの急落は何よりも、現実のお金をビットコインに交換した投資家らに大きなダメージを与えている。CNBCのデータによれば、43%のビットコイン保有者が損失を被ったという。
また専門家らは、損失を免れようと、短期間のうちに、ビットコインをイーサリアムなどに交換しようとする投資家らの試みも失敗に終わるだろうとの見方を示している。というのも、仮想通貨の大部分の価格は常にビットコインの価格と連動しているからである。つまり、ビットコインが暴落するときには、その他の仮想通貨も下落するのである。

他の仮想通貨も救えない

2022年5月、すべての仮想通貨市場は下落した。しかも、多くの仮想通貨の下落のスピードは、ビットコインよりもさらに数倍早かった。たとえば、この数日、クロノスは26%、ソラナは14%下落。またサイト、ガジェット・テンデンシーによれば、ステプン(-26%)、ネクソ(-20%)、テラ(19%)、カデナ(-18%)、アーウィーブ(-17%)も記録的な下落を見せた。
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近い将来、ビットコインやその他の仮想通貨の上昇は期待できない。逆に専門家らは、ビットコインの価値の自由落下は今後も続く可能性があるとの意見で一致している。
中央アフリカ共和国が、ビットコインを法定通貨として承認したというニュースは「スプートニク」の過去の記事よりお読みいただけます。
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