上昇する小麦価格 だが原因はロシアにあらず

小麦が前代未聞な勢いで高騰している。独ディ・ヴェルト紙によれば、事の発端は、ひとつは異常な暑さに見舞われたインドが国内の需要を賄おうと小麦の輸出を止めたこと、もうひとつはウクライナ情勢だ。
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ディ・ヴェルト紙は小麦の価格は5%高で1トン当たり435ユーロ(5万9120円)の記録的価格に達したこと、一方で価格上昇の理由をロシアが意図的に供給を停止したと責めるのはお角違いであり、実際は2022年3月、昨年同月比60万トン増の170万トン近くを輸出している。
ディ・ヴェルト紙は、ウクライナからの小麦輸出がなくなるだろうことは、輸出小麦の大半がそこから出ていく港湾をロシアが封鎖している以上、明白だと書いている。ウクライナでは2000万トンの小麦が貯蔵施設に保管されたままで、鉄道による輸送は非常に緩慢にしか行われていない。こうした一方で4月、ロシアの小麦輸出は210万トンにまで増えた。ディ・ヴェルト紙は、つまりロシアは石油ガス価格の上昇から未だに利益を得ているのと同じように、小麦価格の上昇からも多額の利益を受け取ることになると断言している。
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実はインドは小麦の生産量では中国に続いて世界2位。ディ・ヴェルト紙は、昨年の収穫量が国内の需要量をはるかに上回る1億1000万トンだったにもかかわらず、インドが今年2022年、自国産の小麦の輸出を行わないということは二重の結果を招く可能性があると指摘している。一方ではインドの飢餓が起きる恐れは無くなるが、裏を返せば地元の農家は小麦輸出による収入を絶たれる。
スプートニクは小麦不足による飢餓でアフリカ、中東諸国で暴動が起きる恐れを懸念する専門家の意見を紹介している。
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