欧州、露産ガスに代わるものがないことを認める=仏メディア

現在、欧州諸国へのロシア産天然ガスの供給に長期的に取って代わることができる供給業者はない。フランスのMonde diplomatiqueが報じた。
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同紙によると、ノルウェー、オランダ、アルジェリア、およびその他の供給業者は、増加する燃料の需要に長期間対応することができず、予備として供給することができる。

「ロシアに背を向けたいという欧州諸国の願望は、石油とガスの分野で確立された秩序にぶつかっている。差し迫った禁輸措置が要求するほど迅速にこの秩序を変えるのは難しいだろう」

欧州は内戦が続いているリビアからのガス供給を期待できない。また、エジプトはロシアとの関係を保つために、供給者になる予定もない。
Monde diplomatiqueによれば、米国は欧州諸国へ液化天然ガス(LNG)の供給を増やすことを期待し、この状況を利用することを計画している。
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これより前、ブルームバーグのアナリスト、ヴァネサ・デセム氏とウィリアム・ウィルクス氏は、ロシア産ガスの停止がドイツのエネルギー部門に「戒厳令」をもたらす可能性があると予測していた。
欧州連合(EU)は2027年までの露産エネルギーへの依存からの脱却を目指している。5月初旬にはEUによる露産石油の一部禁輸案が議論されたものの、各国のエネルギー保障政策に関わるため、交渉は難航している。
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