EU諸国は、ウクライナ情勢をめぐり、ロシアに対する5弾の制裁措置を導入した。制裁の第6弾として、EUは露産石油の禁輸措置を検討している。一方、ハンガリーは、輸入禁止が自国の経済に悪影響を与えることを恐れ、制裁の成立を阻止している。
「欧州連合は停滞している制裁交渉を続けるために、ロシアからの海上石油の禁止と主要パイプラインによる輸入制限の延期を提案した」
同紙によると、欧州委員会は28日に「改訂された提案」を政府に送った。
この提案は、ハンガリーに「エネルギー需要を満たす技術的解決策を探す」時間を与えるものとなっている。
EUは4月7日、ロシアに対する第5次制裁パッケージを承認した。新たな制限措置には、2022年8月からロシア産石炭の輸入禁止、ロシア船籍の船舶のEUでの入港を禁止、ロシアとベラルーシの運送企業に対する制限、「ロシアの主な銀行4行との取引禁止」やEU加盟国でのロシア企業による公共調達への参加を禁止する項目が含まれている。
これより前、欧州議会(EP)のダニエル・グロー顧問はロシアに対する制裁が失敗したと表明していた。
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