「Daily Mail」の報道によると、昆虫食が試験導入されるのはウェールズの4小学校。同意を得られた場合、コオロギ、キリギリス、カイコ、ミールワームなどが提供される。この取り組みを担当する研究者らは、若い世代に肉や魚に代わるタンパク源としての昆虫食のメリットを理解してもらうための試みだとしている。
英国では食用の昆虫は広く普及していないが、アジアやラテンアメリカ、アフリカなどでは20億人が食用として利用している。日本でも長野県など山間部ではイナゴの佃煮が郷土料理となっている。
2050年までに世界人口は90億人に達し、タンパク質の需要は2倍になると予測されている。このため、国連食糧農業機関も昆虫を貴重なタンパク源として注目するよう勧告している。
また、昆虫食が普及し肉の消費が減れば、温室効果ガスの排出削減にもつながる。実際に食用虫の養殖場では、通常の食肉用の牧場より75%も温室効果ガスの排出が少ないという。
昆虫食は食料危機や地球温暖化問題の解決へ向けた突破口になるかもしれない。
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