先週だけで、英国ではさらに82人のサル痘感染が確認され、感染者総数は190人となっている。
WHOの専門家は、エリザベス2世のプラチナ・ジュビリーを祝う準備が進められている英国で、サル痘の発症が増加していることを特に危険視している。何千人もの人々が野外イベントに参加することが予想される。
報道によれば、WHOの専門家は、英国当局に対し、今度予定される大規模イベントを利用して、新しい感染症の発生に対する国民の意識を高め、感染から身を守るための具体的な情報とアドバイスを提供するよう呼びかけている。また、専門家は、同性と性交渉を行う男性が症例の大半を占めているため、特に警戒するよう呼びかけている。
また、スカイニュースは、サル痘ウイルスは、空気感染するコロナウイルスよりも拡散が遅いが、だからといって危険性が低いというわけではないと強調する。新しいウイルスは、あらゆる密な物理的接触により感染するおそれがあるため、WHOの専門家は、症例数は今後も増え続け、サル痘はさらに広範囲に広がるだろうと予想する。
通信社スプートニクは以前、WHOが世界30カ国の人々の間で550件を超える感染症例を確認していると報じている。これらの国々ではサル痘のウイルスは風土病として存在していない。
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