現在、代替エネルギー源の模索が続く中で小型モジュール炉（SMR）にスポットが当てられている。SMRは、従来の原子炉よりも出力は小さいものの、原子炉の冷却は容易で安全性が高く、短期間で安価に建設できるなど、多くのメリットを持つ。しかし、これまでのところ、SMRが生み出す放射性廃棄物の量と種類に関する評価はほとんどない。
今回、米スタンフォード大学の研究者らがこの点に注目して研究をすすめたところ、SMRが生み出す廃棄物の量は従来の原子炉の最大35倍であることが分かった。また、その廃棄物の組成も、より複雑なものになるという。
これらの結果を受け、研究者らは、SMRは放射性廃棄物の管理方法と処分に関する問題を大きくするだろうと指摘している。
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