3Dプリンターで耳を作ったのは、米国のバイオテクノロジー企業「3D・バイオ・セラピュティク」。同社は、先天的に右耳が欠損している20歳の女性の細胞を使って耳をプリントしたという。
プリント完了後の3月、医師がその女性に耳を移植した。当時、その耳の見た目は、耳の一部を思わせる形だったが、この耳は軟骨組織を再生し続けていることから、次第に自然な耳の形と感触が得られているという。
専門家は、プリントされた臓器の移植は「驚異的な成果」と評価している。米カーネギーメロン大学生体工学部のアダム・ファインバーグ博士は、この手術の結果は、こういった技術の普及が時間の問題であることを示していると指摘している。
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