「西アフリカでサル痘に感染した医者が再感染した例を我々はすでに知っている。再感染には免疫も100%の効き目を発揮しない」
WHOのテドロス事務局長は、サル痘対策のために普遍的なワクチン接種は推奨していないと述べ、その理由としてワクチンが利用できる場所は限られており、接種は実際に高い感染リスクにさらされている人の保護するために使用されていると指摘した。
8日、テドロス事務局長は、サル痘が検出された報告例は現段階で1000件を超えていることを明らかにしている。
先日、ロシアの疫学者がサル痘感染に関する特性についてスプートニクの取材に答えた。
サル痘ウイルスは1958年、デンマークの研究所で、サルの天然痘類似疾患の調査を実施していた際に発見された。ヒトへの感染へは1970年、コンゴ民主共和国で初めて確認された。WHOは、天然痘ワクチンの接種がサル痘への効果的な予防策になるとして、濃厚接触者となった場合はワクチンを接種するよう推奨している。
サル痘は、ヒトの間でも感染する珍しいウイルス感染症。通常は軽症で、ほとんどの人が数週間以内に回復するが、人によっては合併症を起こすことがある。サル痘の初期症状は、発熱、頭痛、筋肉痛、背中の痛み、リンパ節腫脹、悪寒、疲労感など。発疹は、多くの場合、顔から始まり、体の他の部分に広っていく。発疹は変化していき、様々な段階を経て最終的にかさぶたを形成し、その後剥がれ落ちるという。
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