住宅環境と都市環境を改善するためのプログラム、サハリンで始動へ

ロシア政府は16日、新しい快適な都市環境をつくり、住民に質の高い住宅を提供するプログラムが極東サハリンで始動すると発表した。石油ガスプロジェクト「サハリン1」及び「サハリン2」への地域の依存を減らすことも目標としている。
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ロシア政府は、「極東発展プログラム」をサハリンで始動するための環境を構築した。サハリン州ではユジノサハリンスクに新しい住宅団地がつくられる。総投資額は、少なくとも554億ルーブル(約1304億円)となる。プログラムの一環として、ユジノサハリンスクの先行発展領域(TOR)「ユージナヤ」の境界が拡大される計画。
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ユーリー・トルトネフ極東連邦管区ロシア大統領全権代表は、サハリン州のTOR開発に関する会合で、地域の経済発展もテーマに含まれていると述べた。

「サハリンは非常にコントラストの強い地域であり、石油ガスプロジェクト『サハリン1』及び『サハリン2』のからの大きな収入と、貧困者が多数いる重苦しい都市の状況を併せ持っている。サハリンが石油ガスプロジェクトのみに依存しないように、秩序を整え、新企業をつくる必要がある」

「極東発展プログラム」は2021年に開始され、この度、サハリンで始動することになった。同プログラムは、個人住宅建設者へのTOR居住者のステータス付与、すなわち、優遇税制、土地利用、生活インフラおよび社会インフラ構築の際の国家支援を規定している。
このような個人住宅建設者の主な条件は、極東連邦管区の住民のための住宅コストの削減。
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