米FRBが27年ぶりの大幅利上げ、インフレ抑制は数年以内に実現

米国の中央銀行にあたるFRB(連邦準備制度理事会)は15日まで開いた会合で、およそ27年半ぶりとなる0.75%の大幅な利上げを決めた。記録的インフレの収束が期待されない中、事前に示していた利上げ幅をさらに拡大した。
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通常の3倍にあたる0.75%の大幅な利上げは1994年11月以来、およそ27年半ぶり。FRBのジェローム・パウエル議長は会見で、「直近でインフレは高いレベルでの推移が予想されているが、来年から再来年にかけては急速に低下する」と発言した。FRBは健全な労働市場のもと、消費者物価の上昇率を2パーセントに維持することを目指すと強調した。
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米国では5月の消費者物価の上昇率がおよそ40年半ぶりの8.6%に拡大していた。パウエル議長は7月に予定されている次回の会合でも0.5%から0.75%の利上げを実行すると表明した。
また、今回の会合では、今後の利上げのペースについて参加者の予測が示され、2022年末時点の政策金利の見通しは中央値で3.4%と、前回3月時点の1.9%から大きく上方修正されたことから、年内の残り4回の会合でさらに1.75%分の利上げが必要になる模様。
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