香港・九龍北西部の住宅、商工業地区の深水埗で小規模な外貨両替所を経営するガブリエル・レオンさんによると、円が香港ドルに対し20年ぶりの安値水準に下落したのを買いの好機と見るアマチュア投資家の両替が増えている。世界の投資家は相次いで円を投げ売りしているが、正反対の行動を取る客が急増しているという。1日当たり12人未満だった円購入客は、現在、約300人に増えている。
1人当たりの購入額も、以前は2万香港ドル(約34万円)未満相当額だったのが、現在は10万香港ドルから50万香港ドル相当額に増加している。
円購入者の多くが、日本の外国人観光客受け入れ再開に伴い、日本を訪れる計画だという。
ブルームバーグは「潜在的な旅行者は将来のより良いレートを逃すリスクよりも、大幅下落した円の買いの好機を重視しているようだ」と指摘している。
日銀は17日、金融政策決定会合を開き、大規模な金融緩和策を維持する方針を決めた。
毎日新聞は「利上げを進める米欧との金利差が一段と広がり、為替市場で円安が加速する可能性がある」と報じている。
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