独トリーア大学の研究者らは今回、スーパーマーケットで販売されているハーブティ、緑茶や紅茶40種類超の茶葉にどんな節足動物が接触してきたのかを調査した。
研究者らがこの調査で利用した手法は「環境DNA(eDNA)」というもの。これは、土壌、空気や水などの環境から採取される生物由来のDNAのことで、「環境DNA」を分析することで、その環境に生息している生物の特定が可能となる。
研究者らが40種類以上の茶葉を調べたところ、節足動物3264匹のDNAが発見された。これらの多くは収穫前のハーブや茶葉に接触していたとみられているが、収穫・乾燥後に入り込んだと思われるものもあるという。
「環境DNA」という分析方法は、生きた標本を徹底的に探す代わりに、特定の地域にどのような昆虫が生息しているかを調べるという、研究者にとってユニークな調査方法だという。例えば今回の調査では、節足動物のDNAのほとんどは緑茶から発見され、1200種の遺伝子サンプルを茶葉から特定できたという。
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