プーチン氏「世界経済の悪化はロシアの特殊軍事作戦とは無関係」

ロシアのプーチン大統領は17日、露サンクトペテルブルクで開催中の国際経済フォーラムで演説し、露軍のウクライナにおける特殊軍事作戦について「世界経済の悪化とは無関係」と指摘した。
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プーチン大統領は次のように述べている。

「グローバル経済の状況悪化はここ数カ月の問題ではない。ましてやロシアがドンバスで行っている特殊軍事作戦の結果でもないのだ」

プーチン大統領「米国は自らを『神の使い』とみなし、無責任に利益を追求」
また、プーチン大統領は、世界的な物価や燃料価格の急騰は昨今の事象が起こるよりもずっと前に事実となったとしたうえで、「制御不能な紙幣発行をしたり無保証の負債を蓄積した、いわゆるG7の国々による無責任なマクロ経済政策が世界をこの状況に追いやったのだ」と述べた。2020年からの新型コロナウイルスの世界的大流行がこうした動きに拍車をかけたと指摘した。
ウクライナからの穀物輸出問題にも触れ、「我々(露)は邪魔をしていない。ウクライナの黒海の港に機雷を設置したのは我々ではない。除去して輸出すればいい。我々は民間船の航行の安全を保障する」と主張した。
サンクトペテルブルク経済フォーラムは1997年から毎年行われている、ロシアへの投資や経済協力を議論する国際会議。2022年は15~18日の日程で行われ、プーチン露大統領のほか、カザフスタンのトカエフ大統領が参加。中国の習近平国家主席もオンライン演説した。
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