プーチン大統領は、フォーラムでの演説で次のように述べている。
「1年半前のダボス会議で、私は、一極集中の世界秩序の時代は終わったと改めて強調した。これは避けられない事実だ。一極集中の世界秩序は、それを守ろうとするあらゆる試みにもかかわらず、終わったのである。変化は歴史の自然な流れなのだ」
同誌によれば、プーチン大統領は、今日、米国がもはや全世界を自分たちのルールで生きるように強制することはできないと考えている。なぜなら、多くの新しい権力の中心が出現し、それぞれが独自の政治システムや社会制度を発展させ、独自の経済成長モデルを実現し、もちろん、自国の防衛権、国家主権を保証する権利を有しているからである。エピスコポス氏によると、プーチン大統領は、クレムリンがウクライナで「特別軍事作戦」を「開始せざるを得なくなった」のは、西側諸国がロシアの正当な安全保障上の懸念に対処することを拒んだためだと改めて強調した。
プーチン大統領は演説の中で、ロシアに対する前例のない制裁体制は「常軌を逸している」、「軽率なもの」だと非難した。しかしエピスコポス氏は、欧米の政治家の中には、プーチン大統領に暗黙の了解を示す者もいると指摘している。例えば、バイデン政権内ではすでに、反ロ制裁は目的を達成していないどころか、米国のインフレを加速させ、世界の食糧安全保障を悪化させているという声が上がっている。また、エピスコポス氏は、ロシア経済の問題は夏から秋にかけて少しずつ大きくなるだろうが、それによってクレムリンの政策が変わることはないだろう、というドイツ国際安全保障問題研究所の専門家であるジャニス・クルーゲ氏が米紙「ウォール・ストリート・ジャーナル」に語った言葉を紹介している。
その一方で、エネルギー価格の高騰と、欧米の制裁を拒む主要国との金融深化に刺激されたロシアは、バイデン政権が予測した経済破綻の危機に挑んでいる。
スプートニクは以前、2021年の「サンクトペテルブルク国際経済フォーラム」での「日露ビジネス対話」がどのように展開したのかについて報じている。
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