プーチン氏「穀物問題のヒステリーは人為的に煽られている」

ロシアのプーチン大統領は24日、BRICS5カ国に加えその他の新興国が参加する「BRICSプラス」のオンライン首脳会談に出席し、ウクライナの黒海沿岸の港で足止めされている穀物の輸出問題について、欧米など西側諸国による「ヒステリー」と呼び、「人為的に煽られている」との見解を示した。
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これまでに米国のブリンケン国務長官は「ロシアが食料危機を戦争の道具として使用している」と述べるなど、欧米諸国はこの問題に関してロシア非難を繰り返していた。一方でロシアは、穀物を輸出する民間船の安全を保障すると主張していた。
BRICSプラスの会合でプーチン大統領は、こうした欧米諸国のロシアへの批判を念頭に次のように述べている。

「黒海沿岸の港からの穀物輸出の停止に関するヒステリーは、人為的に煽られている」

G7諸国による制裁 ロシア製品の供給における例外を予定
プーチン大統領は、ロシアはウクライナの穀物の円滑な輸出を保障するとしながらも、「ウクライナ側の建設的な姿勢がみえない」と指摘。ロシアは5000万トンの穀物を輸出する用意があるとも述べ、世界の穀物危機においてロシアが責任のある役割を果たす意向を示した。
また、プーチン大統領は「いくつかの国は自らの支配を維持しようと、国連が中心的役割を果たす現在の国際社会の構造を、誰が作ったのか分からないものにすり変えようとしている」と述べ、対露制裁を強める欧米諸国を暗に批判した。
このほか、世界各国で加速するインフレーションについては、「ロシアの特殊軍事作戦のせいではなく、G7(主要7カ国)の無責任な政策による結果だ」と加えた。
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