これを受け、ウクライナのゼレンスキー大統領は自身のツイッター上で「EU首脳陣の決定を心から歓迎する。ウクライナ・EU関係においてユニークで歴史的な瞬間だ」とコメントした。
また、ミシェル大統領は同じくEU加盟を目指すグルジアについても、同国が条件を満たせば加盟候補国の地位を付与する用意があるとしている。
ウクライナとモルドバの実際の加盟には政治・経済的要件などの高いハードルがある。加盟の目安とされる1993年のコペンハーゲン基準では、民主主義、法の支配、マイノリティの尊重のほか、連合内における経済的な競争力と市場原理に耐えうる能力といった条件が挙げられている。
ウクライナはドンバス2人民共和国との紛争に直面し、国内のマイノリティであるロシア人排斥などの問題を抱えているほか、モルドバは「欧州の最貧国」と言われるほど経済が発展途上で、一朝一夕には加盟が実現しないことは明白だ。両国の加盟プロセスは数十年単位に及ぶ可能性もある。
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