上記企業がこのような決定に踏み切ったのは、米国最高裁が、妊娠28週未満の女性に中絶の権利を認めた1973年の「ロー対ウェイド事件」を覆す判決を下したため。中絶手術をめぐっては、今後は各州が独自に条例で定めることになる。共和党派の州ではこれまで何度も中絶を禁止しようと試みてきた。ロー対ウェイド事件は、中絶の合法化をめぐる米最高裁の歴史的判決。テキサス州地方裁は、胎児が生存能力をもつ約7か月(28州)になるまでは、妊婦は妊娠を自分の意志で中断できると判定した。