大きなアリ塚を作るシュウカクアリは、地中に眠る化石を塚の材料にすることがある。ノースダコタ州地質調査所の古生物学者らが、ネブラスカ州で19のアリ塚を調査したところ、6000点を超える化石を発見した。
研究者らがさらに調査をすすめたところ、これらの化石から太古の哺乳類の新種を10種発見した。その10種のうち、9種は新種のげっ歯類だったという。新種以外の化石には、霊長類の歯、太古のウサギの化石などが含まれていた。
研究者らによると、シュウカクアリが化石を集める能力があることは昔から知られており、アリ塚には哺乳類の化石が大量に見つかるという。今回見つかった動物の化石は3700万〜3400万年前に生息していたとみられており、研究者らは今後、現在よりも温室湿潤な気候でこれらの動物がどのように暮らしていたかを調査する予定だという。
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