台湾外務省、露中艦艇の尖閣周辺の動きを注視

日本が実効支配し、中国と台湾が領有権を主張する尖閣諸島(釣魚台)の周辺海域を露中海軍の艦艇が航行したことに絡み、台湾外務省の歐江安(オウ・ジョアン)報道官は5日、台湾は露中の動向を注視すると述べた。ラジオ局「台湾国際放送」などが伝えている。
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これに先立ち日本の防衛省は4日、露中海軍の艦船がほぼ同時刻に尖閣諸島の接続水域に入ったと公表していた。
台湾国際放送によると、歐報道官は「台湾は国家の安全と地域の安定へのリスクを避けるため、露中の艦艇の動向を注視する」と述べた。また、歐報道官は「釣魚台は台湾固有の領土であり、一方的な立場や行動で変わるものではない」と領有権を主張するとともに、台湾への圧力を強める中国をけん制した。
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一方、時事通信によると、日本の松野官房長官は5日、露中艦船の尖閣諸島周辺の接続水域への入域について、中国艦が同諸島に近づいたロシア艦への監視活動を行った可能性があるとの認識を示した。同諸島の領有権を主張する中国としては、監視活動を行うことで実効支配をアピールする狙いがあるとみられている。
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