独立記念日で3連休の米国、発砲事件で約200人死亡

米国では7月4日に独立記念日が祝われ、3連休となっていた。この連休に発生した発砲事件により約200人が死亡した。発砲事件の件数を紹介するサイト、ガン・バイオレンス・アーカイブが発表した。
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サイトの発表によると、7月2日から7月5日にかけて414件の発砲事件が発生し、これにより542人が負傷したほか、198人が死亡した。そのうち2人が幼児で、10人が十代の未成年とされている。
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7月4日にはシカゴで銃の乱射事件が発生し、7人が死亡したほか、24人が負傷した。また、フィラデルフィアでは警官を標的とした銃の乱射事件が起こった。
NBCニュースによると、2014年以降だけで7月4日の独立記念日には合わせて45件の発砲事件が起こり、祝日としては最多。2番目に多いのが新年で、22件と報告されている。
米国では5月にテキサス州の小学校で児童19人と教師2人が犠牲になる銃乱射事件が発生するなど銃による犯罪が相次いでいた。これを受け米国では銃規制を強化する法律が28年ぶりに成立し、6月25日にバイデン大統領が署名したばかりだった。米紙「USA Today」などによると、この法律は18歳~21歳の銃購入希望者の審査を厳格化するほか、裁判所が社会にとって危険だと判断した人物によるピストルやライフルの所持を禁止する基準を定めるよう各州に奨励するもの。また、学校の安全や青少年のこころの健康を守るプロジェクトに財源を投入する内容も含まれている。
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