英国 すでに50人が役職辞任 ジョンソン首相は辞任するのか?

英スカイ・ニュースやBBCによると、英国ではジョンソン英首相に関連した政治危機を背景に、過去2日間で重要閣僚を含む50人が政権の役職からすでに辞任した。相次ぐ辞任は、果たしてジョンソン首相は辞任するのだろうか?という重要な疑問を投げかけている。
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スカイ・ニュースは7日、消息筋の話として、ジョンソン首相が辞任すると報じた。報道によると、ジョンソン氏は同日、会見を行う。
危機のきっかけとなったのは、5日のジャビド保健相の辞任だった。ジャビド氏は、ジョンソン首相の行動は保守党と英国政府の一体性を損なう恐れがあるとした。

「どこかの時点でもうたくさんだと判断しなければならず、その時がいま訪れた」

報道によると、ジャビド氏に「わずか数分遅れて」、スナク英財務相が辞任を発表した。
AP通信は「この重要閣僚2人は、英国が直面する生活費危機と新型コロナウイルス感染症という最も深刻な2つの問題の解決を担当していたと報じた。
この他にも、5日と6日に約40人の政府高官が辞任を表明した。6日夜に辞任したサイモン・ハート・ウェールズ担当相は「船を引き返すことができるポイントは過ぎてしまった」と指摘した。

元支持者らが辞任を要求

多くの保守党議員が、食料やエネルギーの価格高騰、新型コロナの新たな波、ウクライナをめぐる危機などの問題に対処するために困難な決定を下す必要があるこのときに、ジョンソン氏にはもはや国を統治する道徳的権利がないと考えている。
 シャップス運輸相やルイス北アイルランド担当相、その他5人の政府高官がジョンソン氏の辞任を要求した。ミッチェル元国際開発相は、ジョンソン氏はついに時間切れとなったと指摘した。

ポスト・ジョンソンを狙う候補者現れる

スカイ・ニュースは7日、消息筋の話として、ジョンソン首相が辞任すると報じた。すでにポスト・ジョンソンに名乗りをあげる人たちも現れた。
イングランド・ウェールズ法務長官のブレーバーマン氏は、ジョンソン氏が辞任した場合は首相を目指して立候補すると表明した。
 ブレーマン氏は英国ITVテレビの番組で「首相をめぐる争いが起これば、立候補する」と述べた。
「私はこの国に借りがある。首相になることは最大の名誉だ」
英首相官邸のラリー・ネズミ捕獲長、ジョンソン氏の辞任を要求

ジョンソン氏は断固として辞任を拒否していた

ジョンソン氏本人は辞任するつもりはないとこれまで繰り返し述べていた。
ジョンソン氏は、英最大野党・労働党のスターマー党首が国の危機時にはより良い指導部が必要だと述べたことに対し、まさにその危機時に「政府は自分たちの仕事を続けており、辞任はしない」と答えていた。
 英メディアによると、ジョンソン氏が最も信頼する一部の閣僚が首相官邸を訪れて辞任を促したが、ジョンソン氏は「国が直面するきわめて重要な問題」を理由に断固として応じなかった。ジョンソン氏は、自分が辞任すれば「カオスになる」と述べたという。

2回目の不信任投票

保守党は6月6日、ジョンソン首相に対する不信任投票を実施した。可決に32票足りず、ジョンソン氏の続投が決まった。
保守党内の一部は、党だけでなく、国を率いるジョンソン氏の能力にも疑いを抱いている。これは、2021年末に勃発したジョンソン氏の新型コロナウイルス感染防止規制違反をめぐるスキャンダルと関係している。

現行ルールによると、2回目の不信任投票は向こう1年は実施できない。一方、スカイ・ニュースによると、保守党の委員会は今月11日に委員会の幹部を決める選挙を行い、13日には、1回目の不信任投票から1年間は2回目の投票を実施できないというルールを変更する可能性について検討するという。
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