山上容疑者は、「母親が宗教団体にのめりこみ恨みがあった」、「家を破産させられた」、「もともとトップを殺そうとした」と話しているという。警察は詳しい動機の解明を進めている。
山上徹也容疑者のアパートからは、爆発物などが見つかった。以前容疑者の近所に住んでいたという人物は、同容疑者がそのアパートで手製の銃を作っていたという報道があるが、大きな音は聞こえてこなかったと取材で語っている。
安倍元首相は8日午前11時半ごろ、奈良市で演説中に男に銃に撃たれ、その場で血を流して倒れた。その後、奈良県橿原市の奈良県立医科大病院に搬送されたが、午後5時すぎに死亡が確認された。
NHKによると、9日午後1時半すぎ、安倍元首相の遺体を乗せた車が東京渋谷区にある自宅に到着した。自宅の前では、自民党の福田達夫総務会長や高市早苗政務調査会長らが出迎えていたという。
襲撃事件が起きた奈良市の現場では献花台が設けられ、9月朝から多くの人が訪れ、花を手向け、祈りを捧げている。奈良市内で働く看護師の女性は「事件が起きたときにここにいれば何かできたかもしれないという思いがあり無念です」と胸の内を明かした。また県内に住む女性は「こんなことが起きていいのかという思いです。本当に残酷だと思います」と語っている。
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