9日にはグラント・シャップス交通相、ナジム・ザハウィ財務相、ジェレミー・ハント元外相、サジド・ジャビド前保健相が新たに与党・保守党の党首選に立候補を表明。このうち、ジェレミー・ハント元外相は90年代に英語教師として日本で活躍。京都、長崎、東京に計約2年滞在した経験があり、日本語も話せるという。妻のルシア・グオ夫人は中国・西安出身の中国系。
また、10日にはメイ内閣で英国初の女性国防大臣を務めたペニー・モーダント通商政策担当相も出馬を表明した。
一連の閣僚辞任の先陣を切り、ジョンソン首相辞任の起爆剤となったリシー・スナック前財相もこれまでに立候補を表明している。フィナンシャル・タイムズ紙によると、ジョンソン首相の周辺は、スナック前財相の行為が「裏切り」でありジョンソン内閣の「早期退陣を招いた」として、スナック氏の当選を「邪魔する」構えだという。
またガーディアン紙は、有力候補と目されていたベン・ウォーレンス防衛相が出馬を否定したことが、党首選において「思いがけないドラマチックな転換」をもたらすと指摘している。
このほか、党内で支持が高いリズ・トラス外相も近く出馬を表明するとみられている。
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