自民党は参院選後初めての臨時国会を8月上旬に召集し、内閣改造は早ければその直後に行われる可能性がある。岸田首相は10日夜に出演したテレビ番組で「有事の政権運営をしなければならない。結束を大事にしたい」と語った。
安倍晋三元首相が8日に銃撃事件で死亡し、自民党内の安倍派の後継体制は定まっていない状況だ。そのため閣僚人事では、安倍派の松野博一官房長官と岸信夫防衛相の処遇が焦点になる。
また、政策面では物価高の対策が課題となる。岸田氏はテレビ番組で、エネルギーと食料価格の高騰、賃金引き上げについて取り組むと語っている。また、安部氏は生前に憲法改正と安全保障の強化を望んでいた。日本経済新聞によると、参院選では改憲を目指す「改憲勢力」が国会発議に必要な参院の3分の2を維持したことから、改憲の議論に関する動向も重要なポイントとなる。
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