東京地裁 東電福島第1原発事故で旧経営陣に13兆円の賠償命令

福島第1原発事故での津波対策をめぐり、東電株主ら5人が旧経営陣5人に賠償を求めていた訴訟で、東京地裁は13日、4人の責任を認め、13兆円の賠償を命じた。産経新聞が報じた。
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裁判では、14年に政府の地震調査研究推進本部が発表した地震予測「長期評価」の信頼性が争点となり、東電子会社が同評価にもとづき試算した「最大15.7メートルの津波が到来する可能性がある」という報告への旧経営陣5人の認識と事故予見性が問われていた。
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これまでの審理で株主側は、当時の会長と社長は試算結果の報告を受けており、残りの3人も報告を受け、防波堤などの設置の必要性を認識していたと指摘。そのうえで、旧経営陣が津波対策を先送りし、事故を招いたと主張していた。
東電側は、長期評価の信頼性を疑問視し、事故が発生するまでの対応は適正だったと反論していた。
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