志位氏は、共産党の公式サイトに『安倍元首相礼賛の「国葬」の実施に反対する』と題する談話を発表した。
志位氏は「日本共産党は、安倍元首相が無法な銃撃で殺害されたことに対して、深い哀悼の気持ちをのべ、暴挙への厳しい糾弾を表明してきた。政治的立場を異にしていても、ともに国政に携わってきたものとして、亡くなった方に対しては礼儀をつくすのがわが党の立場である」と前置きした上で「同時に、それは安倍元首相に対する政治的評価、政治的批判とは全く別の問題である」と指摘し、「日本共産党は、安倍元首相の在任時に、その内政・外交政策の全般、その政治姿勢に対して、厳しい批判的立場を貫いてきたし、その立場は今でも変わらない」と強調した。
また「安倍元首相の政治的立場や政治姿勢に対する評価は、大きく分かれていることは明らかだと考える」と主張し、「岸田首相が言明したように、安倍元首相を、内政でも外交でも全面的に礼賛する立場での『国葬』を行うことは、国民のなかで評価が大きく分かれている安倍氏の政治的立場や政治姿勢を、国家として全面的に公認し、国家として安倍氏の政治を賛美・礼賛することになる」と強調した。
また国葬について「安倍元首相に対する弔意を、個々の国民に対して、事実上強制することにつながることが、強く懸念される」と指摘し、「日本共産党は、このような形での『国葬』の実施には反対する」とした。
日本の岸田首相は14日、安倍元首相の国葬を今秋に行うと発表した。