サウジ皇太子、カショギ氏殺害について言及した米大統領に「米国の過ち」を指摘

サウジアラビアのムハンマド・ビン・サルマン皇太子はジョー・バイデン米大統領と会談した中で、大統領から2018年にトルコ、イスタンブールのサウジアラビア大使館で殺害された反政府記者ジャマル・カショギ氏について言及されたことを受け、「米国の過ち」を指摘した。サウジアラビアの政府高官が、テレビ局「アルアラビア」に対し、明らかにした。
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政府高官によれば、ムハンマド皇太子は、「カショギ氏の事件は非常に悲しいことだが、ジャーナリストの殺害などの事件は世界のどの国でも起こることだ。米国も、イラクのアブグレイブ刑務所での事件など一連の過ちを犯した」と指摘し、このような過ちを検証し、繰り返さないようにすることが重要だとした。
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ムハンマド皇太子はまた、サウジアラビアはカショギ氏の殺害事件について、調査を実施し、犯人を裁き、罰するためのあらゆる法的措置を講じるとともに、今後、こうした事件の再発を防ぐための措置を講じたと強調した。
さらに皇太子はバイデン大統領との会談で、イスラエルで、テレビ局「アルジャジーラ」のパレスチナ系米国人記者シェリーン・アブ・アクラ氏が殺害された事件について、その捜査状況に関心を示したという。政府高官によれば、「皇太子は、パレスチナ系米国人記者について、米国およびその他の国が捜査を行うために、どのような措置が取られたのか質問した」とのこと。
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5月初旬、カタールの衛星放送局は、アルジャジーラの記者、アブ・アクラ氏がイスラエル軍による作戦の取材中に、ヨルダン川西岸のジェニンで頭部に銃撃を受けて死亡したと報じた。イスラエルは、パレスチナの武装勢力の銃撃戦に巻き込まれた可能性があると指摘していたが、事件当時、その場にいた仲間らが、そのときいかなる銃撃戦は行われていなかったと証言した。また後に、パレスチナ自治政府のアクラム・アル・ハティブ司法長官は、パレスチナ検察庁は、捜査の結果、銃撃事件の責任はイスラエル軍兵士にあると結論づけたことを明らかにした。国連人権事務所は、本格的な犯罪捜査を行い、犯人を罰するよう強く要請している。
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