同テレビ局によると、BA.5株の感染力に関する統計が目に見えて悪化しているという。2022年7月中旬までに国内では1日平均11万9000件以上の新規感染症例と379人の死亡が確認されている。そのため、例えば、1週間で感染者数が約40%増加しているボストン(米国)では、市民は再び室内や混雑した場所でマスクを着用することが推奨されている。7月末までに新型コロナの症例数が減少に転じなければ、ロサンゼルスでもマスク体制が導入される。
また、医療関係者は、新型コロナに再感染するケースが増加していることを特に強調している。それは、この菌株がより効果的に免疫反応を回避する能力が高いためだ。NBCニュースの医療専門家、カビータ・パテル氏は、すでに感染した人や、ワクチン接種を受けた人でも、BA.5を予防することができないことから、この株は多くの人々にとって脅威となっていると強調した。
それでもワクチンは、これまで通り、重症化や入院、死亡に対する予防効果があるが、再感染した場合の影響についてはまだ解明されていない。
報道によれば、米国では、新型コロナのパンデミックに関連し、健康分野における現行の緊急体制を再度延長した。これにより、米国国民は遠隔医療相談にアクセスできるほか、新型コロナの無料検査や治療、予防接種を受けることができる。
日本でもより厳格な検疫措置の導入が準備されている。日本の後藤茂之厚生労働相は、新型コロナへの対応について、医療の逼迫が起こることになれば、行動規制を含めた対策の強化も考えなければならないと述べている。
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