会場で上映されたビデオメッセージで、グテーレス氏は「今年は多くの地域で飢餓が発生する恐れがある。来年はさらに状況が悪化するかもしれない。しかし、思い切った協調的な政策手段を打ち出すために、いま力を合わせて行動すれば、この惨事を免れることができる」と語った。
グテーレス氏は「これは、ウクライナの食糧生産とロシアの食糧・肥料を直ちに世界市場に戻し、開かれた国際貿易を保つことを意味する」と付け加えた。
また、同イベントに出席した国際連合貿易開発会議(UNCTAD)のグリンスパン事務局長も「紛争があっても、ウクライナの食糧とロシアの食糧・肥料の世界市場への戻すことが鍵となる」とし、「各国は貿易に不必要な制限を加えることで状況を悪化させるべきでない」と指摘した。
13日、トルコ・イスタンブールで開かれたウクライナからの穀物輸出に関するロシア、ウクライナ、国連、トルコによる協議で、ロシアが提案した案で4者が大筋合意した。具体的な内容は近く「黒海イニシアティブ」として文書化されるという。
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