財務省が21日に発表した貿易統計によると、輸出額は約45兆9400億円と前年同期より15.2%増えたが、輸入額は37.9%増と大幅に増え、約53兆8600億円だった。「ロシアによるウクライナでの特別軍事作戦」の影響を受けて、原油や石炭などの資源価格が高騰した他、円安の進行で輸入額がより大きく膨らんだ。
対ロシアでは輸入額は70.1%増の約1兆840億円、輸出額は29.0%減の約2900億円となった。日本は5月まではロシアから原油を輸入していたが、6月はゼロだった。
一方で、ロシアからの液化天然ガス(LNG)と石炭は前年同月比で輸入額が増えている。6月のロシアからのLNG輸入額は前年同月の2.2倍の約550億円で、輸入量は26.4%増の61万7000トンだった。石炭の輸入量は約6割減となったものの、輸入額は65.3%増の約390億円となった。
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